人によって「ダイエットは難しい」、「ダイエットは簡単」など感じ方はさまざまかもしれませんが、実際のところダイエットは難しい事なのか、それとも簡単なことなのか、今回はダイエットの難しさについて、そもそもなぜ太るのか、そしてなぜ痩せていくのかということに触れながら解説していきます。
目次
なぜ太るのか?
なぜ痩せるのか?
痩せるのは簡単?
なぜ太るのか?
痩せるのが難しいかを考える前にそもそもなぜ太るのかについて解説していきます。
太る理由ですが、人によって原因は様々ありますので、まずは一般的な内容で考えていきます。
そもそも人間にとって脂肪とは何かというと、「エネルギーを蓄積するためのもの」であり、摂取するエネルギーが少なくなり、飢餓となった時に、脂肪をエネルギーにして活動するためのものです。
今でこそ人間は食べるものに困らなくなり、エネルギーをいつでも十分に摂取できるようになりましたが、人間が狩猟や採集をして生活をしていた時代には、食べ物を得るためには、体を動かして食べ物を調達し、何とか飢え死にせずに生活していたと考えられます。また、狩猟に行ったとしても安定して食べ物が得られるわけでもなかったでしょう。そこで人間の体の仕組みとして、エネルギーがたくさん摂取できた時には余ったエネルギーを脂肪として蓄え、エネルギーが不足した時には脂肪を分解してエネルギーを得ていたのです。昔の人は脂肪があったから何とか生き延びることができたと言えるでしょう。
現代の日本では、食事に困ることはほとんど無いと思いますが、そんな時代になっても、人間も体の仕組みは狩猟採集時代とそう大きくは違わないと考えられます。したがって今の食べ物が安定して得られる時代では、人間はエネルギーをたくさん摂取することが出来、太りやすくなっています。
つまり太る原因としての大きなところは、エネルギー摂取が大きいからということになります。
なぜ痩せるのか?
上記の「なぜ太るのか?」で書きましたが、基本的には摂取カロリーが多いと脂肪が合成され、摂取カロリーが少ないと脂肪が分解されてエネルギーになり、痩せていきます。
もう少し具体的な脂肪燃焼のプロセスを解説すると、人間の身体にはいくつかの「エネルギーセンサー」のようなものが備わっており、エネルギーが不足してくると、脂肪細胞の中にある中性脂肪を分解し、脂肪酸とグリセリンにします。脂肪酸は血中に放出され、いくつかの経路を経たのちに細胞のミトコンドリアに運ばれ、そこで「β酸化」というエネルギー経路によってエネルギーを生み出し、最終的には、水と二酸化炭素となります。これが脂肪が燃焼されたということです。
このように、脂肪を燃焼するためには、運動やアンダーカロリーな状態にすることによって、体がエネルギーを作り出す必要がある状態を作ることが必要になります。
痩せるのは簡単?
今回の記事のまとめになりますが、痩せることが簡単かどうかは、人によって異なると思います。
太るか痩せるかは、ほとんどの場合、「カロリーの摂取・消費」の仕方によって決まってきます。現時点で太っている人、痩せている人がいますが、それはほとんどの場合、今現在の生活習慣が、太りやすい生活習慣をしているのか、痩せやすい生活習慣をしてるのかによって、違いが出ているにすぎないことがほとんどです。体型を変えるには多少なりとも、生活習慣を変えていく必要はありますので、太りやすい生活習慣をしている人にとっては、痩せることは、難しいことになると思います。逆に痩せやすい生活をしている人は、太ることが難しくなると思います。
今回は痩せることの難しさについて解説しましたが、体型を変えるには、多少なりとも生活習慣に変化を起こしていく必要があります。いきなり大きく変化させることによってストレスを感じることもあると思いますので、ダイエットにおける変化は少しずつ加えていくことがダイエットの難易度を下げることになります。
「習慣が変われば体型が変わる、体型が変われば人生が変わる」かもしれません。
ぜひ皆さんもやり易いことから生活改善をしてみてください。
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