皆さんは食事をする際に、どんな栄養素がどれぐらい食事に含まれるのか考えながら、食事をするでしょうか。食事に含まれる栄養素のバランス(PFCバランス)は健康やダイエット、スポーツなど、様々なものに影響する非常に大切な要素です。
今回は主要な栄養素である三大栄養素について、どんな役割があるのか、どれくらいの割合で摂取すればよいのかについて解説していきます。
目次
三大栄養素の種類と働き
三大栄養素の摂取する目標となる割合
まとめ
三大栄養素の種類と働き
三大栄養素と呼ばれるものには、たんぱく質、脂質、炭水化物があり、これらは人間が活動するために必要なエネルギー源になる栄養素です。
このほかに、ビタミンとミネラルを含めたものを五大栄養素と呼んでいます。
三大栄養素のたんぱく質、脂質、炭水化物はどれも人間が活動するためのエネルギー源となりうるのですが、それぞれの栄養素にはエネルギー源以外にも役割があります。
たんぱく質は、補助的なエネルギーや骨格筋や皮膚、臓器、髪の毛、爪、などの材料となります。
脂質は、エネルギー源やホルモンの材料、細胞膜の材料になります。
炭水化物は、主にはエネルギー源となります。
三大栄養素の摂取する目標となる割合
三大栄養素のどの栄養素も、それぞれ異なった働きをしますから、どれかが多すぎる、あるいは不足することも、体の機能を維持するためにはよくありません。
そこで今回は一般的に目標とされる各栄養素のバランスを紹介します。また各栄養素の目標となるバランスについては、年代を通して差はありませんが、摂取カロリーの必要量については各年代によって異なりますので、今回は目標とされるバランスについてのみ紹介します。
日本人の健康維持を目的とした場合の三大栄養素のバランスとしては以下のようになります。
たんぱく質13~20%
脂質20~30%
糖質50~65%
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より
概ねこのくらいの割合で摂取すればよいと思われますので、参考になさってください。
また食材の種類によって、含まれるたんぱく質の種類、脂質の種類、炭水化物の種類が異なることがあり、それが代謝において異なる作用を起こすことがありますから、できれば、摂取する食品の種類にも気をつけたいものです。(例:動物性タンパクと植物性タンパク、澱粉とアルコール、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸など)
まとめ
今回紹介した各栄養素の摂取基準は、厚生労働省が示している、各栄養素の摂取不足の回避と、生活習慣病の発症予防を目的とした場合の目標量になります。実際には個人の生活習慣や目的によって、適した栄養素のバランスが変わってきますから、今回紹介した栄養素の割合を参考にして、あなたに合ったバランスを探してみてください。
健康、筋トレ、ダイエットなどに関する情報をこれからも記事にしていきますので、よろしければ参考になさってください。
この記事を書いた人
パーソナルトレーナー
品田直毅
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